ALC材を使用した外壁の注意点
Posted on 2013年11月22日(金) 09:45
ALC(エーエルシー)とは、外壁材の一種であります。
窯業系などと違い、発泡剤で軽くした軽量気泡コンクリートになります。 コンクリートの耐火性、耐久性の特徴を活かしつつも、軽量化を実現している優れた外壁材で、旭化成(へーベルハウス)や積水ハウスなどの大手ハウスメーカーにも採用されている外壁材になります。 ALCは、ハウスメーカー限定の物ではありませんので、様々な工務店さんでもALCを採用しているところはあります。 ALCと言わずに、「パワーボード」と呼んだりしているケースもあります。
ALCが製品化され始めたのは1960年代からでずいぶん前になります。 そのため日本の多くの住宅にもALCは採用されています。 コンクリートの特性をもつALCですが、他の外壁同様に定期的なメンテナンスは必要になります。
まずは表面の塗装です。 適切な塗装が施されていないと、ALC自体が腐食してきます。 塗装は塗料の種類によって耐用年数が変わってきます。 一般的にアクリル系が一番短く5~7年、ウレタン系が8~10年、アクリルシリコン系が10~15年と言われています。 ALCに限らず外壁全般に言えることですが、塗料の腐食が進む前に適切なタイミングで塗装をする方が好ましいようです。 塗装が傷んでから塗ろうと思うと、下処理に手間とお金がかかってしまうようです。
ALCの場合は、表面の塗装以外につなぎ目の目地も注意する必要があります。 長年使用していると、目地がやせてきて外壁の機能が低下します。 目地も増し打ちをすれば元通りの機能を果たすので安心です。 ALCの塗装が必要になるころは、屋根などの点検も必要な時期になると思います。 個人で判断して、目につく部分だけを改修していくのではなくて、建物全体を把握して必要に応じて補修していく方が安心といえそうです。
また外壁リフォームでALCの採用を検討されている方もいらっしゃると思いますが、上記のようなメンテナンスが伴うことを把握しておくことをお勧めいたします。
塗装や外壁に関するご相談は、お近くのペンキ屋さんよりもリフォームを専門としている当社にご相談いただければ、総合的に塗装に関して確認したうえで的確な処置を行えますので、是非ご相談いただければと思います。
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外壁工事ってよくわからなくって、素人では不安です。
今日みたいな内容は凄い参考になります!