テナント内装工事の耐用年数
Posted on 2013年9月3日(火) 22:45
本日はテナント内装工事の耐用年数について詳しくご説明致します。
「テナント」と一言でいっても、様々な業種の会社が入居します。業種によって内装の傷み方は異なります。ペットショップ、焼き肉店、焼鳥屋などは内装の劣化が早いと考えられますし、事務所として利用する場合は、内装は傷みにくいと考えられます。 耐用年数が長いか短いかによって減価償却年数が異なり、経費の算出方法が変わってきます。減価償却に長い年数を要すれば、毎年の経費計上額は少なくなり、税対策には期待できません。テナントに出店するお店の税金体制と経営方針のバランスに、どれぐらいの減価償却が合っているのか検討する必要がありそうです。
減価償却の観点から内装の耐用年数は、それぞれの項目で目安が定められています。 家具工事は8年、床タイル工事は10年、ガラス工事は16年、木造工事は22年などです。また小売店などの陳列棚やカウンターなどは「店用簡易装備」として3年で償却できるように定められています。 電気照明設備や空調設備などは、耐用年数15年で定められています。 しかし、テナントを総合的にリフォームした際の耐用年数の算出方法は定められていなく、すこしあいまいな点もあります。この内装が何年持つかなどは、判定できないものです。
一つの例として、内装工事を工事別年の償却費で割ると耐用年数の目安が算出できます。
内装工事の総額が180万円かかったとします。 1.家具工事が40万円 耐用年数8年 年償却額5万円
2.床工事が30万円 耐用年数10年 年償却額3万円
3.その他の木造工事が110万 耐用年数22年 年償却額5万円
内装工事総額 180万円 ÷ 年償却費合計13万円 = 13.8年
つまりこの内装工事全体の耐用年数は、13年となります。 そしてこの内装工事の減価償却は13年として、経費計上し、お店の決算書を作成するようになります。どの地域でも通用するかどうかは、不明瞭な点がありますので、参考までにお願いします。
このように、家の内装工事とは違ってテナントの内装工事のする場合は、経営状態も左右するようになります。見た目だけの物理的なリフォームに執着することのないように、慎重に進めることが賢明でしょう。
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